Winny作者逮捕(遅いですが)に関する感想。

Windowsで流行しているP2Pアプリケーション、Winnyの作者が逮捕されたということです。 自分はマカーだし関係ないけどナー。 でも今回の逮捕劇なのですが、今までは「P2Pソフトは利用する人側の問題であるからソフトに違法性はないよ」という話が成り立たないですよね。 しかし、一度、P2Pアプリケーションにおいては一度このような事で司法判断を下し、マイルストーンとした方が良いと思う。

以前から、P2Pソフトの違法的使用方法についてはいろいろと話題にあがってたし、みんなP2Pソフトでアプリケーションとかだけでなく映像コンテンツや音楽など違法にファイル交換をしているという事を再認識するべきなんじゃないのかなーと。 いや別に善人ぶった意見とかそういう事ではなく。

もしこの事件が起訴相当になったとして実際に裁判になったとき、以下のようなところが突かれるのではないかと個人的に思ってみたり。(個人的に思った事なのでツッコミは勘弁;;)

・「利用者のモラルにより使用すべき」という作者の主張はもっともである。しかしながら以前よりP2Pソフトは存在し、その利用者に逮捕者も出るなど以前から問題化していた。また作者は実情どのようにP2Pソフトが利用されているかという事を知り得る事ができた。だが、この件に関するアプリケーションは、以前のものと比較して通信を暗号化するなど、より巧妙に作成されていた。よって作者の責任は重大であり、また本人が利用する為に受信専用のアプリケーションを作成するなど、悪質なものであり、幇助に相当するものだ。

なんか判決文みたいな文体になってしまいましたけど^^; 多分論点は、

  1. 作者に故意、過失があるか。
  2. 今回の事件に関しての現状での影響。(作者は幇助に値するのか)

とか言う点じゃ無いかと思う。 でも自分はサイトを見た事無いので分からないのですが、「頒布サイトには『違法に利用するな』と記述していた」とか「暗号化通信はセキュリティを高める為に実装したもので利用者を特定しにくくするという意図はない」とかそういう主張が予想されますがどこまで通るかというのが興味深いポイントですねぇ。 その前に起訴されないかもしれないし(^^;

まぁ現状はアプリケーションとかまでは行かないまでにしてもムービーとか音楽を頒布したり違法的に使われ放題なんでしょうなぁ。 今後の動きに注目。